お知らせ






ご挨拶



< ホ-ムページ開設1年 >


 ホームページを開設して早1年が経ちました。それによって目に見えて寺が活性化したとはいえませんが、それでも今まで気付かなかった分野で注目して下さる方々もあって、大師の教え真言宗という1点に拘りつつも、時代に即応した寺院であるための指針のようなものが見出せたように思っています。
 
 来年は此処通津に遷移して丁度10年となります。その年を意義深く迎えるために、桜花咲くこの季節、希望に胸を膨らませている新入社員のように気分だけは若々しく、多くの方々に接して様々なことを貪欲に吸収し、1年後には報恩感謝の法要を務めたいという存念を吐露してホームページ開設1年の御挨拶とさせていただきます。


令和6年4月5日

龍門寺 住職 𠮷岡 光昭




龍門寺の歴史



 龍門寺は
  宗 旨  高野山真言宗
  宗 祖  弘法大師(空海)
  本 山  高野山金剛峰寺
  本 尊  弥勒菩薩(広家公造立)
  新本尊  十一面千手千眼観世音菩薩(檀信徒造立)

(宗旨の教義)
 自らの中にひそんでいる仏性を自覚する為に、御仏を拝み、大師の御照覧を仰いで日常の行いを正し、口で云う言葉を浄め、心で考える思想を高め、今生きている肉身のままで仏の徳を成就する人間完成を、第一の目的とします。
 次いで現在住んでいるこの世の中をこのまま極楽浄土にして、この地上からあらゆる罪悪を無くし、清らかな環境のうちに銘々が誠を尽くし合う社会浄化を目標としています。
 即ち御仏の冥護のうちに総べての人がその生業にいそしみつつ、生きがいある楽しい人生を送る事を教える御教えです。



  吉川家などの古文書によれば、当山は石州に創建。薬師如来・日光月光菩薩・十二神将(何れも行基菩薩作)を本尊とする寺院でしたが、鎌倉時代に吉川公芸州新庄御領地の節、当山を御引き祈願を勤る寺院となりました。
 吉川広家公雲州(月山富田城主・12万石)に移封の時、諸尊は当地に残置し当山も城下に移り、現本尊彌勒菩薩を謹刻(京佛師波多野長右衛門)して新たなる本尊と致しました。
 吉川公、岩国転封の際は慶長8年、横山紅葉谷に再興。岩国藩準5ヵ寺にして吉川家死節の臣の回向を務めましたが幕末に廃寺の難に遭遇。
 明治16年6月、周防国分寺塔頭の三之室を移して再興なりましたが、昭和16年10月1日豪雨により罹災。以来各所に転地し、昭和24年12月に尾津平岩観音堂の復興を託され転住。昭和48年には御堂を新築し、平岩観音龍門寺として60年間檀信徒教化に尽力してまいりましたが、諸般の事情を考慮して、平成28年2月、当所に本尊遷座、同年4月10日本堂落慶法要厳修。令和4年4月8日、宗教法人と成り現在に至っております。



仏 事


*葬儀・年忌供養から水子供養・動物供養まで執り行います。
*車のお祓い交通安全・厄除け祈願など行います。     




本 堂


… 内 陣 …


 中央は千手観音…人々の日常生活の安楽安穏を祈って、檀信徒の寄進により平成10年に奉迎した尊像で、光背に千手千眼を刻んだ特徴ある観音さま。(春日厨子入り)
 左は吉川広家公造立の弥勒菩薩。金箔の仏像で厨子入り。右はコロナ禍の最中にお迎えした客佛の薬師如来。造刻の年代は不明なるも時代を感じさせる仏像である。
 内陣には上記3尊の他に、弘法大師像、不動明王像、地蔵菩薩坐像3体。他に弁才天、ダキニ天。妙見尊の厨子入りの小像等をお祀りしています。



… 脇 陣 …


 【左脇陣】
 中央に高野山奥之院の消えずの法灯を昭和57年、高野山開創1150年の年、分灯奉戴した灯明をそれ以来日夜護持しています。(聖燈ローソク1本300円)
 右に厨子入りの聖天(秘仏)、聖観音立像。左に地蔵菩薩立像、不動明王立像をお祀りしています。

 【右脇陣】
 本年2月に永代納骨堂を開設し、檀信徒の用に供しています。
中央の本尊は厨子入りの彌勒菩薩坐像。数百年を経た像である。永代納骨供養については常時ご相談に応じています。




… 外 陣 …


 吉川元春公寄進の仁和寺20世任助法親王筆の「護国場」の大きな扁額と、高野山管長の高岡隆心大僧正の、「獅子窟」の扁額をかかげています。また、弘法大師伝の額12面と四国霊場本尊御影(額装)を奉掲しています。長さ75㎝の木造の五鈷金剛杵を安置しています。



… 境 内 …


  弘法大師修行像・・・・平成5年1月、晋山10年、報恩謝徳の建立。
  水子地蔵尊・・・・・・昭和53年12月、篤信の女性の1建立。
  ボケ封じ地蔵尊・・・・昭和61年1月、檀信徒造立。
  動物供養観音像・・・・昭和58年5月、愛犬家の女性の1建立。
  延命地蔵尊(座像)・・徳川時代からの石仏



世界平和祈念の和字の石碑


この和字の石碑は私の師僧、草繋全弘師の揮毫です。石碑の裏面に建立の趣旨が刻まれています。 
   
 高野山真言宗宗務総長、草繋大僧正は世人今様大師と仰ぐ全く其の風格大師像に似たり。
 物質文明に依る社会闘争を慨き世界平和と人類の幸福を希い、奥之院大師の廟前に額ずき、「和」字百万枚浄書 の大願を発起せらる。
 終始身魂を捧げての御染筆は筆致神妙にして世人十方より求め乞う。然るに無常、昨年十月四日突如遷化さる。 揮毫二十五万枚にして遂に絶筆となり、祖山の至宝一宗の重鎮今は亡し。
 全土の僧俗悲啼号泣して息まず。御生前の大悲願は永へに遍く輝き、人心に無量の法雨を濯ぐ。有縁の人々と共 に卒先して家庭平和を基に明るい社会を築きたいものと、宏大なる師恩を慕い奉て建立す。

                              昭和四十五年猛春     遺弟 光昭私記 

 
 その当時以上に混迷の度を深め、和の精神の微塵も感じられない今日の世界情勢の中ですが、弟子の一人として命あるかぎり世界平和の祈りを発し続ける寺でありたいと思っています。


インド仏跡巡拝記念建立「佛足石」


 参道石畳の一番手前右に佛足石があります。これは昭和60年にインド佛跡巡拝の記念に建立したものです。奈良薬師寺の我が国最古と言われている佛足石の拓本をもとに作らせていただいたものです。傍らの和歌も薬師寺に伝わるものです。

   大御跡を 見に来る人の 去にし方 千世の罪さえ 滅ぶとぞいふ 除くとぞ聞く



・・・・・・



 高齢社会に対応して、本堂新築時にスロープを敷設しましたので、本堂内に車椅子に乗ったまま入れます。階段の上り下りが辛い方もスロープに手摺りもついていますので利用してください。高齢者や身障者に優しいお寺です。





年中行事


 
 1月18日午前9時30分より・・・初観音護摩祈祷 大般若転読祈祷
 2月節分の日午後2時より・・・・・星祭祈祷
 8月15日午前10時より・・・・・初盆精霊供養
 8月30日午前9時30分より・・・施餓鬼会
 
 春秋2回大島霊場1日徒歩巡拝

 毎月18日午前10時  本尊千手観音護摩祈祷
 毎月21日午後6時   般若心経写経会




交通案内


JR通津駅から徒歩6分
バス停「長野口」から徒歩4分

駐車場20台完備




龍 門 寺

〒740-0044
山口県岩国市通津3634番地3
電話番号 0827-38-4611